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器と版画 やなぎもとなお 72枚の銅版画やタブロー

器と版画  やなぎもとなお ~七十二候 72枚の銅版画やタブロー~

平成三十年五月八日~十四日  kisshi&bu 岸本挽物製作所 10:00~17:00

kisshi&bu/岸本挽物製作所にて開催いたします。

 

プロフィール

やなぎもとなお

1967 静岡県に生まれる

1990 渡西 バルセロナ サン・リュークでデッサンを学ぶ(91年帰国)

1993 渡仏 パリ アトリエコントポワンで銅版画を学ぶ (96年帰国)

1996 各所にて個展多数

著書 「毎日がバルセロナ」「パリは屋根裏」

連載     「テーブルのすみっこ」(96~06)「大きい人手伝って」(08~09)静岡新聞夕刊

掲載誌    旬君平(静岡新聞社)LEE(集英社)旅(JTB)ぺルバト(経済界)きょうの料理(NHK出版)アエラ(朝日新聞社)など

弊社ショップでのやなぎもとなおさんの展示会は6年前の1回目から今回は2回目になります。その前には展示会の出展でご一緒する機会がありましたが、なおさんとはお仕事を一緒にする仲というよりは他愛ないことをつらつらとお話しする仲、といった感じです。なおさんはプロフィールでもご紹介した通りとても勢力的に作家活動されており私なんかがショップで展示会を企画してみなさんに観ていただく機会を作ったってしょうがない、気もするんですが。それでもご縁というか、私が思うなおさんをお伝え出来たら意味があるのでは?と思い今回の展示に至ったわけです。

なおさんの作品は良い!に決まってるのですが、それだけじゃあ乱暴な紹介になってしまいます。なのでまずは先日開催されていた焼津のギャラリーPUMPKINの展示会最終日に行ってきました。ここで私は初めて「72候」に出会ってきました。

1年を4つに分けたのが春夏秋冬の四季。それをもっと細かく太陽年に基づき分けたのが24節季。それをさらに約5日分つづ分けたのが72候になるそうです。つまり今日5月1日だったら「牡丹華く」(ぼたんはなさく)と言ったようにその折々の移り変わりが記されているのです。

で、なおさんがそれを銅版画で72枚。それはそれはすごい数。一枚たりとも手を抜かずに表現されておりました。自分の誕生日なんかもどれかなーってついつい探してしまったりしてこれも楽しいのでした。その時お聞きしたのは「自分の生まれた日の絵を観て泣いてくれた人もいるよ~」と。なんだかわかる気がします。ちょっと占いやってもらったみたいな気分っていうのか恐る恐る感銘しちゃうっていうのか。私も泣く、、事はなかったのですが「うひょ~」となりました。

なおさんの展示会をあとにして焼津の商店街を歩いてみました。商店街の看板の下にはアーティスさんたちの魚の作品がぷらりと飾ってあります。なおさんの魚もありました。しばらくはそのままあるようなのでみなさんもぜひ。古い戸のはめにも、なおさんの作品がありました。知らずに見つけたので余計にもうれしかったです。よくよく見るとそれはなおさんの住むところの景色です。6年前にお邪魔した切のあの場所は今はどうなっているのだろうと、展示会後の忙しいなおさんを半ば強引に説得して次の日お邪魔することにしたのでした。つづく。

 

 

 

 

 

2018年5月1日 , blog, 器と版画